読み違いが招く沖縄観光の損失

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読み違いが招く沖縄観光の損失

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5月24日、衆議院「沖縄及び北方問題に関する特別委員会(沖
北委員会)」において、那覇空港ターミナルの乗客数の推移
と空港増築のあり方について質問をいたしました。

私は、この那覇空港ターミナルについては、政治家として計
画の当初より非常に興味をもち、これまでも何度も提案して
まいりました。

現在行われている那覇空港国際線のターミナルビル増築工事
も、計画の段階から「国内線と国際線を連結した大規模ター
ミナルを建設すべきだ」と主張しましたが、結果的には小さ
いターミナル建設となり、完成後1年もしないうちに、国内・
国際線の連結ターミナル見直し工事が行われることとなりま
した。

その当時は、「外国人観光客数50万人」との推計から「当初
の計画で着工」となりましたが、現在は「200万人超」となっ
ております。

つまり「予測の読み間違い」が、この計画失敗を招くことと
なったのです。

5月24日の新聞には、那覇空港の国内線・国際線の乗客数が
「2000万人を超えた」という記事が掲載されました。

国内線は「1695万人」で、順調な伸びを示しております。

私は沖北委員会で、衆議院の調査室がこれまでの推計から算
出した数字を、今後の那覇空港の国内線需要予測として示し
ました。

2本目の滑走路が完成する2020年に「2000万人」、2025年に
「2600万人」、2030年に「3000万人」との予測でありました
が、この需要予測は大きく上方修正すべきだと私は考えてお
ります。

「2020年には“2300万人”」「2025年の2本目滑走路活用時に
“3000万人”」「2030年には“3500万人規模”」という想定
です。

なぜこのような上方修正の予測数字になるか、3つのことを
挙げて説明します。

まず「那覇空港の2本目の滑走路供用開始と、下地島空港を三
菱地所が活用することで生まれる新たな需要」、次に「10年
以内に完成する100件以上の大型・中小ホテルの新設による2
万室の宿泊部屋の増加」、そして3つ目は、「8つの沖縄の大
型クルージングバース整備により、海からの観光客増加が国
内線に大きな需要をもたらす要素となること」です。

これを受けて、沖縄観光コンベンションビューローの観光客
需要予測も“1752万人”と大幅に上方修正されました。

しかし、那覇空港ターミナル国内線は、日本航空・全日空の
「2フィンガー・14ブリッジ」のままです。

国内線ターミナルの増築計画を実施しても、完成するまでに
は早くて5年の歳月がかかることとなり、このままでは、那覇
空港ターミナルは観光客の皆さまに満足できるものを提供で
きなくなるでしょう。

また、ボーディングブリッジの数が増えないことで飛行機の
離発着の遅れが増えることにもなります。

つまり、この那覇空港ターミナルの増築計画を早急に行わな
ければ、沖縄観光の損失をつくることになるのです。

衆議院議員
下地ミキオ