二度と同じ過ちを繰り返さない

(2020年7月10日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)

「天災は忘れた頃にやってくる」これは科学者で随筆家の寺田寅彦氏が残したとされる戒めです。

「天災は毎年やってくる。毎年、同じ被害を出すのは天災ではなく人災だ」というのが下地ミキオの戒めです。

テレビから聞こえてくる「命を守る行動をとってください」という気象庁職員の発言を聞くと、私は非常に腹立たしい気持ちとなり、「それを言う前に国民に示すべき情報があるだろ!」と、声を大きくして言いたい。

それは、台風や豪雨の「進路・風力・雨量」等を予測し、地域毎に「このままの進路と風力・雨量が続くと、“いつ”“何時ごろ”“どこで”“川の氾濫・土砂崩れなどの災害が起こり”、“どの地域が”“どれだけの水位で水没するのか”」という明確な予測こそが気象庁の大事な役割だからです。

つまり私が言いたいことは、数日前から豪雨の情報を発信しておきながら、情報があまりにも曖昧なために、災害によって毎年多くの皆様が亡くなっているという現実を、気象庁は本気で改善しようとしているのかということです。

このメルマガを書いている7月10日午後1時現在で、熊本県を中心に66人が死亡し、16人が行方不明という本当に残念な結果を迎えています。

お亡くなりになった皆様のご冥福を祈るとともに、行方不明者の早期発見を望み、また避難所で頑張られている方々を心から応援いたします。

災害で人命が失われている現実を、政治は本気でどうにかしなければなりません。

日本の防災で一番大事なことは、予測能力を向上させ、より具体的に対策に反映させることです。

先ほど申し上げたように「進路・風力・雨量」を軸に「地区ごとに川の氾濫の予測を行い、その地域への影響を明確にし、死者をゼロにする」ためには、これまでのような人工衛星にだけ頼るのではなく、無人航空機を「台風・雨雲」と一緒に移動させながら、細かい観測データを対策本部に転送し、そのデータを解析し、「先手・先手」の防災対策を立てることが重要であります。

それは、今や「可能」なのです。

そして、「消防・警察・自衛隊・消防団・自治体職員」がその情報の下に前方展開を行い、災害が拡大する前に住民を先に避難させるという、これまでにないような対応をするべきです。

気象庁が「2階以上のできるだけ高い場所へ移動してください」と発言をすることは、避難の指示が遅れたことを意味しており、本末転倒です。

「先手・先手」の避難行動を促していれば、そんなことは絶対起こらないのです。

また、救難の際の装備として重要なのは水陸両用車であり、水陸両用車がなければスムーズな救難を行うことはできません。

豪雨で冠水し、流木が流れ始めている状況で、一般車両での救難は絶対に無理です。

しかし、今の日本の「警察・消防・自衛隊」には水陸両用車の装備は充実しておらず、災害時に対応できないのです。

災害に強い装備の充実を図るという観点からしても、安倍政権は水陸両用車の配備を急ぐ必要があります。

自衛隊に水陸両用車52台、消防に2台しかないという現実を早めに改善することが重要です。

「日本の消防の火を消す能力は高いが、水害に強い装備が整っていない」そのことを私は6年前から指摘し、消防の水陸両用車2台というのは、私が積極的に要請した結果であります。

今後は“法の整備”を行い、強制力のある体制をつくりながら、「災害死亡ゼロ」を確実に実現していかなければなりません。

その考え方の下に予測能力を高め、避難については行政の強い権限を立法化し、強い行政能力で「災害死亡ゼロ」を実現していくことは、私は十二分に可能だと思います。

防災担当大臣を経験した政治家として、これからも災害に強い国家づくりのための提案を徹底的に行ってまいります。

衆議院議員
下地ミキオ

※※※1週間前に配信されたメールマガジンを転載しております※※※
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