ワシントン訪問をふりかえって

ワシントンでの3日間の日程を終えて日本に帰る飛行機?です。
今回のワシントン訪問は非常に内容の濃い時間を過ごす事になりました。
共和党の議員の皆様との懇談、今最もトランプ政権と近いシンクタンクであるハドソン研究所での意見交換や橋下
徹法律顧問のCSISでの講演など、大変濃密でありました。
このワシントン訪問の目的を5つに分けてご報告したいと思います。
1 トランプ政権の政治的環境はどうなのか
到着のその日にオバマケアに変わるトランプ政権提案の法案が議会で否決されました。
これに関して、共和党の重鎮マケイン上院議員との会談で「成功は成功を生み 失敗は失敗を生む」との発言がありました。
この言葉の意味は非常に奥深く、議会との調整はまだまだ厳しいとの感じを受けました。
特に身内であるはずの共和党との政治的合意はできていないのではないかないかというような印象でした。
2 北朝鮮問題について
今回会談した議会関係者全員が北朝鮮問題について強い危機感を持ってました。
また、ティラーソン国務長官の発言「北朝鮮への選択肢は全て検討する」を全員が支持していて、「敵基地攻撃」についても否定せず、しかしながら「今は中国が役割を果たす段階」との認識でありました。
3 日本との同盟関係について
日本とアメリカとの同盟関係については会談した全ての議員が強い支持をするものでありました。
他方、日本に新たな役割を強く望んでいるとの思いはあまり感じられませんでした。
ただ、北朝鮮有事を想定した日米韓の緊密な関係強化はしっかり構築される必要があるとの提案を受けました。
日本でこれから論議される「敵基地攻撃の任務が日本にあるという認識」は決して強いものではありませんでした。
4 TPPに変わる新たな経済政策
経済について、トランプ政権の新たな日本に対する姿勢は、やはり国内政治の調整不足があるため、日本への提案がまとめられて「これで行くぞ!」と言う段階ではなさそうな空気を感じました。
アメリカの景気は「不安はあるが今は良い」と言う状況であり、悲観論は強くありません。
そんな中で、「日本に強い姿勢で経済政策を望まないと国民からトランプ政権が批判を受ける」というものではないようです。
5 橋下徹法律顧問の講演
「外圧」と言う言葉が橋下顧問の講演内容を伝えるマスコミ各社の紙面を飾りましたが、この表現には二つの意味があると思います。
一つは、日本の防衛環境は北朝鮮の危機的環境の中で、アメリカにだけ頼るのではく、大きく変わる時を迎えている中で、早急な対応が求められてていること。
二点目は、日本のこれまでの歴史において防衛のあり方を見直す時は、国内政治のパワーだけでは時間が掛かるのではないか。
これまでの安保法案の過程を見てもアメリカ側の強い意識が日本の安全保障環境を変えてきたと言う事実があるとの認識。
この二つの意味の中で「早急な安全保障環境の変化」においてはこれまでの歴史のような後ろ向きな「外圧」ではなく前向きな「外圧」の活用が良いのでないかと言う意味だと私は解釈しました。
私の解釈が正しいとは言えませんが講演を聞きながら日本人があまり好まない「外圧」をこのように使いこなすんだなと思ったことは確かです。
この5つの確認によって、これからの後半国会において大きな意味を持つ論議が出来る事になると思います。
私は、国会議員の時も落選中も必ず一年に一度はワシントンを訪問しており、今回で27回目を迎えました。
これからも絶えずワシントンが何を考え何をしようとしているのか、自分の政治行動で確認していきたいと思います。
今回は特にマケイン議員と橋下徹顧問の40分間の会談は有意義なものであったと思います。
それと同時にどんなに強い政治家になっても会談相手を大事にするマケイン議員の心配りには感激しました。
政治家は少し力がつき、人気が出ると自分のペースで物事を進めがちですがマケイン議員はそれがなくこちらの質問が無くなるまで丁寧に答える対応は凄みを感じました。
見習ってまいります。