“内・外”両面から迫る瀬戸際

(2018年3月30日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)

中朝首脳会談が突如3月26日に行われ、南北首脳会談が4月27日と決まり、5月に米朝首脳会談が予定されるなか、日朝首脳会談の行方はいまだわからない状況です。

先に行われる3つの首脳会談において想定される日本にとって最悪のシナリオは、中朝「拉致問題は論議せず」、南北・米朝「拉致問題は論議せず・大陸弾道弾ミサイルは破棄・中距離ミサイルはそのまま・核開発の廃止を決定」でしょう。

日本の最重要項目は、「中長距離ミサイル」と「拉致問題の解決」です。

この結論が出なければ、安倍内閣への打撃は「森友・加計問題」を超えるものになると思います。

金正恩氏は34歳ということでありますが、私が衆議院選挙に立候補を決断した年齢であります。

「なかなか“したたか”で“戦略的”な外交をするものだ」と、世界中が彼をそのように評価しているのではないでしょうか。

下地ミキオの読みだと、彼はこれから2つのことを行うでしょう。

一つは、米朝首脳会談前に必ずロシアを訪問し、プーチン大統領と露朝首脳会談を行い、「中・露・朝」の3国態勢を築きながら、これからの首脳会談へと臨むシナリオづくりです。

二つめには、米韓合同軍事演習を骨抜きにすることです。

演習には航空母艦も爆撃機も参加しないとなれば、米韓合同軍事演習は最低限の内容で行われるだけです。

そのことに成功すれば、北朝鮮の影響力を世界に誇示することが可能となり、外交を有利に進めていくことができるのです。

日本も「圧力、圧力」と言い続けるばかりでは、結果的には「蚊帳の外」扱いになりかねません。

そのような事態を避けるために、河野外務大臣は注力しなければなりませんが、今はまるで、遠い山の向こうからアメリカ・韓国・ロシア・中国の動きを見つめているだけにしか、私には見えません。

日朝首脳会談が確実に行われる秘策を練り、大胆な戦略をつくる必要があります。

わが日本維新の会も、近いうちに朝鮮総連の関係者を招き、日朝首脳会談の実現と、拉致問題の解決には、どのようなことが必要なのか、意見を聞きながら、小さな一歩を確実に進めてまいりたいと思います。

また、安倍政権の解決課題である「森友問題」についても、佐川氏の証人喚問に着目して論評しておきます。

自民党側からすれば、「安倍総理・麻生財務大臣・昭恵夫人からの指示はありませんでした。

改ざんについては、私が指示して行わせました」という佐川氏の証言があれば、ひとつの結論を導き出すことができましたが、実際の証言は「刑事訴追のおそれがありますので、答えられません」といったものでありました。

このギャップこそが、「この問題は解決した」と国民がストンと腑に落ちることを妨げており、そこに重大な問題があるのです。

安倍総理も野党も、次の世論調査に注目しておりますが、これで支持率が「下げ止まり」になるか、はたまた急落的な数字が出るかどうかで、一挙に政治は動いていくことになると思います。

下げ止まれば「もうこの問題を追及するのはおしまい」、急落すれば「安倍政権の再選は厳しい」という判断となります。

つまり、次の世論調査が政治の大きな分岐点をつくることとなり、その動向に注目していく必要があります。

最後にうれしいことをひとつ書かせていただきます。

私が2年近く取り組んできた「日系4世の日本人同等扱い(在留資格の拡大)」が、本日3月30日に公布されました。

この制度によって、若い日系社会の方々が日本を訪れてさまざまな活躍をすることは間違いなく、それが日本を縁の下で支える新たなエネルギーになることでしょう。

ひとつの政策の成果が出たということは、政治家として感無量であります。

心から感謝申し上げます。

衆議院議員
下地ミキオ

※※※1週間前に配信されたメールマガジンを転載しております※※※
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