歴史から伝わる政治の熱い思い

(2018年4月13日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)

4月10日、朝鮮新報の平壌支局長・金志永氏に来ていただき、「激しく動く朝鮮半島情勢」というテーマで講演をしていただきました。

またその前には、朝鮮総連の徐局長・李副局長らと、日本維新の会の国会議員3名とで、初めての意見交換懇談会を致しました。

私が知らない朝鮮半島の歴史を数多く示され、勉強になりました。

私達はこれまで、対岸にいる朝鮮総連の方々の意見を一度も聞いたことがないだけに、このような試みは、「次世代へのアジアの平和の創造」という意味においても、決断してよかったと考えております。

 「拉致問題・核問題・ミサイル問題」この3つの課題を解決してこそ、朝鮮半島の平和が訪れることになります。

私は、「核・ミサイル」問題は、「米・朝・韓・中」の4カ国協議で交渉することが、解決になると提案します。

6カ国協議では、あまりにも各国の思惑と駆け引きがありすぎて、これまでの交渉では結論を導きだすことはできませんでした。

それだけに、いま一度6カ国協議という枠組みで北朝鮮問題を進めることには反対です。

米朝の関係を、現在の「停戦協定」から「平和協定」へ変える方向性を米朝首脳会談で明確に示すことが、まずスタートになります。

その後、中国と韓国を入れた枠組みで具体的な戦略をつくり、進めていくべきであると考えております。

米朝首脳会談において、「平和協定」が具体的に進んだ後、日朝首脳会談を開催し、「拉致問題の解決」を進めていくことが賢明だと思います。

なぜかといえば、わが国の立場は、「拉致問題・ミサイル・核の同時解決」であり、そのこと以外、国民世論が受け入れない現実があるからです。

その意味においても、日本は「核・ミサイル廃止」の交渉には入らず、その結果を受けて、北朝鮮との2国間協議で拉致問題を最優先で協議することができるのです。

それが、日本の立場を変えることなく、拉致問題が第1番目で、核・ミサイル問題も解決できるシナリオだと考えるからであります。

 今回の「中朝首脳会談」「南北首脳会談」「米朝首脳会談」、そして私が予想する「露朝首脳会談」などが行われるこのチャンスを絶対に活かさなければいけません。

このチャンスを生かすことができなければ、朝鮮半島における戦争状態が現実味を帯びてくることになると、危機感を持っております。

「1ミリたりとも、自分の主張を妥協しない」という姿勢で首脳会談が行われてはならず、各国は「5割の成果で納得する」という低いハードルから、解決できるものは解決する姿勢での政治成果を目指すべきだと、私は思います。

今日、「西郷と勝」という四月大歌舞伎を歌舞伎座で見てまいりました。

歌舞伎のなかで、1868年4月10日、江戸城を官軍が総攻撃を行うという前日、西郷隆盛と勝海舟が会談を行い、官軍が総攻撃をやめ、江戸が火の海から守られることになりました。

この歌舞伎の一番の見どころで、西郷隆盛は3つの思いを勝海舟に伝えました。

「日本の富士は綺麗だ。富士は日本の宝だ」「江戸は素晴らしい町並みだ」「一日一日庶民が、一生懸命生きていることが感じられた」「火の海にしようとした自分が恥ずかしい」と勝海舟に話し、「官軍は本当は徳川軍にくらべて弱い。たまたま勝っただけだ」と謙虚な姿を示したのです。

この場面を見ながら胸が熱くなり、「強いものが妥協する」西郷隆盛の交渉力・決断力、それが4月・5月・6月に行われる首脳会談で求められる姿勢ではないかと感じるものでありました。

4月27日の南北首脳会談から始まる一連の会談が成功することを心から望みます。

その結果は、沖縄の米軍基地問題にも大きな影響を及ぼすことになるからです。

衆議院議員
下地ミキオ

※※※1週間前に配信されたメールマガジンを転載しております※※※
メールマガジンの登録にご登録いただけると、リアルタイムでメルマガをお届けいたします。
ぜひご登録ください。

メールマガジンに登録する