政治リーダーの外交がつくる歴史

(2018年4月20日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)

財務省の福田事務次官が昨晩、辞意を表明しました。

米山新潟県知事は、2日間の時間が欲しいと留保しながら、結局、
辞任いたしました。

「戦うなら戦う・反省するなら反省する・辞めるなら辞める」

ハッキリとした態度を示さず、中途半端な発言と戦い方で幕引きと
いうのは、恥ずかしい末路だと言わざるを得ません。

今週のメルマガも、スキャンダル問題から書き始めるのは非常に
残念ですが、福田事務次官、米山新潟県知事と相次いだ以上、書
かせていただきました。

日米首脳会談において「米朝首脳会談で拉致問題をとりあげる」
ことが明確になりました。

これは非常に良かったと思います。

しかし一方で、ポンペオCIA長官が北朝鮮入りし、極秘に金正恩氏
と会談しており、米国が北朝鮮との対話路線をしっかり確保しなが
ら非常に戦略的な外交を行っていることは注目に値します。

日本はこの5年間、北朝鮮との外交を「単純で・感情的で・戦略性
がなく・場当たり的」に行い、日朝首脳会談の開催そのものを韓
国・米国にお願いせざるを得ない結果となったことは、大変残念
です。

外交の場において「お願いする」ことは、すなわち「借りをつくる」こ
とです。

米国との経済交渉協議では、必然的に妥協せねばならない局面
を迎えることもあるでしょう。

私は、拉致問題の解決が前進するのであれば、ある一定の経済
論議は犠牲にするという選択を、決して否定するものではありま
せん。

しかし、河野外務大臣が「シリアと北朝鮮との関係」や「北朝鮮が
ミサイルの発射準備をしている」などの感情的な発言を繰り返す
ことで、米国との大事な経済交渉が台無しになる可能性を、私は
強く懸念します。

「今は余計なことは言うな」です。

「圧力ではなく、対話でどう解決するか」が重要な局面を乗り越え
るのに必要だということを、外務大臣は十分に理解しながら、軽い
発言をしないよう心がけることが大事です。

私は、トランプ大統領が米朝首脳会談でとりあげる「拉致問題」と
は、「日本・米国・韓国」の3か国に関わる拉致問題を指していると
考えます。

「横田めぐみさんのご主人は、韓国人拉致被害者である」という報
道からしても、今回の米朝首脳会談の場で、日・米・韓3か国にか
かわる拉致問題について、ある一定の成果が出るのではないか、
つまりこの3か国の拉致被害者が何名か帰ってくるのではないか
という思いがしております。

そのことを実現するために、米国は、国務省ではなく、CIA長官の
ポンペオ氏を訪朝させたのではないか、というのが私の考えです。

トランプ大統領は「戦争状態を前提とした停戦協定から平和協定
に変える」という北朝鮮との政治合意をとりつけるのみならず、「拉
致被害者の帰還」という、世界中の人々が一番評価する成果を出
すことを望んだ交渉をしているのではないか、というのが下地ミキ
オの見方です。

マイケル・ウォルフの「炎と怒り」というトランプ政権内部の内幕が
書かれた本がありますが、この本を読めば読むほど、トランプ大
統領は日朝首脳会談で拉致問題の3か国の成果を求める政治家
だと感じます。

また先日、チャーチルの映画を観ました。

チャーチルの強い信念、決断力、大局を見る政治観を初めて感じ
ました。

あれだけドイツに連戦連敗し、内閣ではドイツとの和平協定を結ぼ
うという意見が強くなるなかで、「土地を失い、家族を失い、国土が
焦土になろうとも、戦わなければならない。それが大英帝国だ。も
しも和平協定を結んでファシズムに屈すれば、次の世代に大英帝
国をつなぐことはできない」と主張するチャーチルに、大英帝国を
愛する信念と国民の誇りを未来につなげていくという思いを強く感
じました。

この映画、お薦めです!

衆議院議員
下地ミキオ

※※※1週間前に配信されたメールマガジンを転載しております※※※
メールマガジンの登録にご登録いただけると、リアルタイムでメルマガをお届けいたします。
ぜひご登録ください。

メールマガジンに登録する