世界史が大きく動く今だから

(2018年5月11日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)

大型連休が終わり、今週から国会も正常化し、昨日は元総理秘書官の柳瀬氏の参考人招致も行われ、やっと国会が国会らしい状況になってまいりました。

野党の皆さんの“大型連休以上のお休み”を、私は決して否定するものではありません。

野党も野党なりに、さまざまな論理で国会戦略を実行しているだけに、「加計・森友・日報・福田次官」といった多くの問題を野党が見過ごすことは出来ず、そのなかでの「審議拒否戦略」というのは、認められるものだと思うからです。

また、与党も、「野党を絶対に審議拒否させない」「審議拒否をする野党は、国民から批判される」といった状況をつくりきれていない国会運営の現状について、大いに反省すべきだと考えます。

与党も野党も、みな立場があり、自らの論理があり、だからこそ、日本維新の会のように、「審議拒否はせず、堂々と委員会で論理を追求していく」姿勢こそが大事であると、改めて申し上げておきたいと思います。

北朝鮮に拘束されていたアメリカ人3名が、ポンペオ国務長官の北朝鮮訪問により、6月12日にシンガポールで開催される米朝首脳会談前に帰還するという成果が現れました。この北朝鮮の「拘束者3名を還す」という決断は、非常に勇気のあるもので、高く評価できるものであります。

また、この成果を米国が得たことで、日朝首脳会談が非常に友好的に行われるきっかけとなり、日本にとっても大きな成果を得るチャンスだと思います。

私がいつもお話しする米朝首脳会談に期待する4つのことは、1つ目は「拉致問題の解決」、2つ目は「核の放棄」、3つ目に「ミサイルの廃棄」、4つ目に「朝鮮半島の融和による沖縄の米軍基地負担軽減」であります。

昨日の衆議院安全保障委員会での質問のなかで、私はこの大きな4つの成果を得るためには、「圧力と対話」というパッケージ論はもうやめる段階にきており、いまは「対話」というチャンネルで北朝鮮と向き合うことが重要であると申し上げました。

「圧力をこれまでと同じようにかけ続けることをアメリカと合意しました」と、河野外務大臣や小野寺防衛庁長官が発言しても、北朝鮮の金正恩氏にとっては、アメリカのように、国務長官が北朝鮮まで行き、拘束者を還せる太いパイプを持っている、いわば「信頼関係ができつつある」人達が使う「圧力」という言葉と、全くパイプがなく、ただ単に北朝鮮を敵視していると思われている日本が使う「圧力」という言葉では、意味合いが全く違うのです。

いま大事なことは、北朝鮮が冷静な判断ができる状況をつくり、4つの成果を得ることです。

特に、防衛大臣のように「実力部隊をもつ長」が圧力という言葉を使えば、外交とはまた違う影響を及ぼすため、小野寺防衛大臣は不用意な発言はすべきでないという私の考え方を委員会の場でも申し上げました。

精巧なガラス細工のように繊細な朝鮮半島情勢を、言葉の強がりで壊すことがあってはいけません。

そのようなことがあれば、拉致家族の皆さんや、過重な米軍基地負担の環境で生活をしている人々を落胆させることになるからであります。

北朝鮮外交は、「瀬戸際外交」とか、「したたか外交」とか、「豹変外交」とか、さまざまに揶揄されてきましたが、この3つに代表される北朝鮮外交は過去の姿として封印し、今こそ、ゼロビジョンから6月12日の米朝首脳会談を迎え、そして、4つの成果を得るように進めなくてはなりません。

いま一番怖いのが、何度も申し上げますが、「浅はかな政治家の発言」であります。

静かに、信じて、この6月12日の会談を見守る。

そのような姿勢こそが、北朝鮮問題への果敢なチャレンジとなることを忘れてはなりません。

衆議院議員
下地ミキオ

※※※1週間前に配信されたメールマガジンを転載しております※※※
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