イノベーション大国に学ぶ

(2018年8月6日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)

73回目の広島原爆の日を迎え、改めて犠牲者のご冥福をお祈りいたします。

平和への思いを新たに胸に刻む一日といたします。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

今週から2日に一度のペースで、私がいま行っている海外視察の報告をさせていただきます。

この視察の内容があまりにも濃いだけに、1週間に一度ではそのすべてをお伝えすることが出来ません。

この2週間は配信が多くなりますが、どうぞ全編お付き合いください。

【イスラエル編】

私は今回、7月31日から8月2日の日程でイスラエルを訪問いたしました。

なぜイスラエルかについて説明します。

近年は年に一度、シリコンバレーを訪問し、これまでに市場に存在しなかった新しいビジネスで世界を動かそうとする「スタートアップ企業」を視察してまいりました。

そのことで、政治家として「世界が変わっていく」体験をさせていただき、「日本はどうなるのか」「沖縄はどうあるべきなのか」ということを絶えず考えてまいりました。

シリコンバレーは、テスラ社のイーロン・マスクやペイ・パルの創業者としても知られる起業家のピーター・ティールなどで知られるように、個々の天才が自ら新しい発想のもとにイノベーションをつくり上げ、それが世界のスタンダードになってまいりました。

一方、イスラエルは、一人の天才が突然現れるのではなくて、国家として天才のイノベーションを個性を生かしながらつくり上げていくという、シリコンバレーとはまた違うイノベーション大国であり、その姿を体験することがミッションでありました。

イノベーション庁を訪問し、幹部から様々な仕組みを聞きましたが、目からウロコどころではなく、心臓が飛び出すくらいビックリしたのであります。

一年間に650社のスタートアップ企業が、世界の投資家や世界の大企業と買収や提携をしていくという事実には、度肝を抜かされました。

このことは、イスラエルにおいて非常に多くのスタートアップ企業が育ち、しかも「この企業が面白い」ということを、世界の目利き達が評価しているということであり、イスラエルが恐ろしいイノベーション大国であることを物語っているからです。

シリコンバレーと違い、イスラエルのイノベーション庁は、大学と企業との間に入り、基礎研究から応用に到るまで、様々なアドバイスをしながら若い人たちを育て上げていくという仕組みを確立していました。

しかも国家として徴兵制度があることから、優秀な子供達が、徴兵後も「8200部隊」(ITおよびサイバーセキュリティ部隊)に集められ、徹底的に教育を受け、兵役後はそのノウハウを活用してスタートアップするというシステムがつくられているのです。

これはイスラエルという国家の、建国70年、入植100年という歴史のなかで培われてきた祖国に対する愛情、厳しい環境のなかでのハングリー精神、生きていかなければならないという強い思い、そのすべてが企業経営に表れていると思います。

イスラエルという国家は非常に厳しい歴史を歩んでまいりました。資源があるわけでもなく、多くの国土を持っているわけでもなく、その中で人を育て、企業をつくりだし、そしてそれを財源としながら国家をつくり上げる。

まさに、一年一年が綱渡りのような国家運営のなかで培われた底力が、このイノベーションの成長にも表れていました。

※次回は8日(水)に配信いたします。どうぞお楽しみに。

衆議院議員
下地ミキオ

※※※1週間前に配信されたメールマガジンを転載しております※※※
メールマガジンの登録にご登録いただけると、リアルタイムでメルマガをお届けいたします。
ぜひご登録ください。

メールマガジンに登録する