イスラエルのイノベーション

(2018年8月8日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)

前回に続き、今回もイスラエルのイノベーションについて報告します。

1件目に訪問したAutotalk社は、創業10年、従業員約100名のスタートアップ企業であります。

何にチャレンジしているのかというと、車・道路の様々な施設、私たちの生活必需品にチップを埋め込み、このチップ同士がキー局を経由することなく相互に情報を交換し合う仕組みで、スピーディーな行動の把握を行い、この世界から事故をなくすというシステムづくりであります。

これまでは車自体のみにセンサーをつけて事故を防止するという仕組みでありましたが、それとは全く違う都市構造を利用した自動運転システムは画期的であります。

いま世界の多くの自動車メーカーや都市デザイナーが、このシステムを活用しながら、事故防止だけではなく、利用者の利便性とセキュリティに活用していこうとチャレンジしており、この会社にアクセスし、実用化にむけて進み始めております。

2件目はNrgStorEdge社。

水素をつくり出すときに3つのリスク「高圧力で水素をつくることで事故が起きる危険のリスク」、「水素をつくったあとの危険物の輸送にかかる様々な負担とリスク」、「現行の水素づくりは高コストになるという経営のリスク」があります。

この企業は、触媒を活用して常温で水素をつくり出すということ、水素をとったあとの残さに新たな触媒を入れると新たな水素がつくれるという循環を活用した画期的な開発を行っています。

さっき申し上げた3つのリスクと照らし合わせると、常温のために事故の危険はなくなり、常温を活用するために水素を運び続ける必要はなく、その時々の場所で触媒を入れて水素をつくることで流通が簡素化され、そのことで低コストになるという結果をつくり出しています。

私は驚きと同時に、よく考えているなぁという思いになりました。

この2社のスタートアップ企業は、「世界に何が必要か」という「原点」だけで開発に取り組んだという説明でありました。

スタートアップ企業は、この原点を持たなければならない。

今この世界になくて、世界が必要だと思っていることにチャレンジする、そしてそれが成功すれば企業として大ブレイクするという事例を、毎年毎年イスラエルのスタートアップ企業の若い人々は感じているだけに、チャレンジをやめることがないのです。

そして国家としてのハングリーさは、周囲を敵に囲まれて生きていかなければいけない、誰も助けてくれない、自分がやらなければいけないという思いと共に、企業の成長にもあるのでしょう。

皆さん、世界は動いています。

世界は多くのことにチャレンジしていることを改めて感じました。

わが国のイノベーションも、もう一度根本から考え直さなければいけない時期が来ております。

また、私たち沖縄も、国との健全な関係ということに政治が力点を置くのではなく、沖縄は自らの個性で何が出来るのかということについて深く考えなければいけません。

その意味においても、イスラエルにはこれからも注目し、長期にわたって勉強することが大事だと思っています。

衆議院議員
下地ミキオ

※※※1週間前に配信されたメールマガジンを転載しております※※※
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