日本の心で“4世”を迎える(イスラエル・ブラジル・デンマーク視察シリーズ 第5回)

(2018年8月11日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)

私が3年前にブラジルを訪問した時、日系社会から「(日系3世までしか在留資格がないことに対し)日系4世が日本で活躍できる新たな制度をつくり、日本と日系社会との関係を重要視すべきだ」という要請を受けました。

私はすぐに2017年2月2日の衆議院予算委員会において安倍総理に「日系4世受け入れ」の必要性を説き、前向きな答弁を得ました。国会での取り組みと同時に、法務省とも2年間の時間をかけて論議に論議を重ね、今年3月31日に法律が成立し、7月1日から日系4世までの在留資格を認める新たな制度が施行されたことから、その説明会と意見交換会を行ってまいりました。

「日系人対象の説明会」「日系団体代表との意見交換会」「沖縄県人会役員との意見交換会」「就労関係者との意見交換会」など充実した日程で、「日系4世受け入れ制度」について十分なご理解をいただけたのではないかと思っております。

まず「日系人対象の説明会」においては200名を超える方々にお越しいただき、私からの説明の後、質疑応答を行いました。多くの方々から率直な疑問を投げていただき、2時間半を超える長時間の説明会となりました。

このことは、ブラジルの日系4世の皆さんが、この新たな制度に対して大きな期待を持っているということであり、大変うれしく思います。

4世の方々からいただいた質問をまとめると、「なぜ18歳から30歳という年齢制限があるのか」「なぜ日本語能力試験レベル4(基本的な日本語を理解することができる)が訪日の条件になっているのか」「なぜサポーター制度が新設されたのか」「なぜ人材派遣会社が仲介料をとれないのか」「なぜ家族の同伴が出来ないのか」ということでありました。

この新たな4世制度は、これまでの「3世の日本への渡航」の問題点を解決するような仕組みになっております。

4世の皆さんが日本で孤立することなく、多くのことにチャレンジできるようにと、私たちは考えているのです。

日系4世の7割を超える方々が18歳から30歳という年齢層であること、N4レベルの日本語が使えることでコミュニティに入り易くなること、サポーター制度があることで安心感を持っていただけること、スタート時の家族同伴を認めないことで初めから過重な負担が発生しないようにすること、人材派遣会社が手数料を取らないことで労働派遣業ではないということを明確にすること、これが理由です。

いまの日本の最大の課題は「人口減少」であり、それに伴う「労働力不足」が経済の足を引っ張ることとなります。

そのなかで安倍総理は、外国人技能実習制度で補おうとしておりますが、年間1万人近くの技能実習生が行方不明となっている現実があります。

外国人技能実習制度は根本から限界に来ているというのが私の認識であり、私はまずこの4世受け入れ制度で日系社会との連携を強化すべきだと考えています。

4世の皆様には日本において日本の技術を習得することと同時に、日本文化にも精通してもらい、日本の心を多く感じながら、日本に永住してもらうことを期待します。

そのためのサポーター制度であり、4世の皆さんの心のケアを徹底的に行うことで、日本大好きの日系社会が構築できると思います。

衆議院議員
下地ミキオ

※明日は「ブラジルのさとうきび産業」についてお届けします。

※※※1週間前に配信されたメールマガジンを転載しております※※※
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