県知事選を振り返る<1>

(2018年10月5日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)

9月30日、沖縄県民の民意は玉城デニー氏に4年間の沖縄の未来を託すことに決めました。
この県民の意思を真摯に受け止め、沖縄の未来が明るいものになるように、玉城デニー氏が頑張ることを期待いたします。

玉城デニー氏が獲得した39万6632票は、3つの大きなカテゴリーで積み上げられた票だと私は考えています。

1つ目は基礎中の基礎である「辺野古移設に反対する投票者」、
2つ目は「翁長県政4年間、政府にいじめられていると思われている投票者」、
3つ目は「翁長知事に対する弔いの投票者」です。

無党派層のデニー氏を支持した7割は、この3つのカテゴリーのなかに組み込まれていると判断しています。

「辺野古賛成か反対か」が争点になった沖縄県知事選挙は、これで6回目を迎えることになりました。
「辺野古賛成」の知事はこれまで4回勝利を致しました(稲嶺恵一氏2回、仲井眞弘多氏2回)。
「辺野古反対」の知事は今回のデニー氏で2回目であります(玉城デニー氏1回、翁長雄志氏1回)。
つまり、6回の県知事選挙において、沖縄県民は4回の「辺野古賛成者」を選び、2回の「辺野古反対者」を選んだのです。

また、いまの辺野古を取り巻く現状は、裁判において最高裁の判決で埋立て承認取り消しを求めた県が敗訴し、その一方で、直近2回の知事選挙においては辺野古反対の知事が選ばれているということで、この辺野古問題は、政治と司法が対立するという複雑な構造を作り上げております。

今回の知事選挙でデニー氏が獲得した票は39万票でありますが、これは、翁長氏が前回獲得した「辺野古反対票36万票」に、さらに辺野古反対票が積み上げられたというものではありません。
「弔い」と「沖縄のアイデンティティ」という新たな票が加えられての結果であります。
つまり、デニー氏が獲得した票の39万票は、4年前の辺野古反対票36万票に、新たに辺野古反対の3万票が積みあがったものではなく、「辺野古反対」「翁長雄志氏への弔い」「沖縄のアイデンティティ・沖縄の芋はだし論」の感情論が組み合わされた票であり、この3つの要因による勝利でした。
今回の39万票は、辺野古反対の支持層が新たに増えたものではないことは間違いありません。

「翁長前知事の遺言による玉城デニー氏後継による候補者決定」、出馬表明・出陣式での「翁長前知事が愛用した帽子・遺影の演出」、総決起大会での「翁長樹子夫人の涙ながらの心に沁み入る真心からのあいさつ」、投票日前日の台風時、沖縄県民が視聴しやすいなかにおいての「TBS(琉球放送)報道特集での翁長樹子夫人単独インタビュー放映」、「樹子夫人のあいさつ全文掲載の新聞広告」など、この弔い合戦の演出は本当に素晴らしく、これがこの選挙の勝因の大きな要素であったことは誰しもが感じることです。

翁長雄志前知事の死してからの強い遺言がこの知事選挙を動かし、デニー氏の勝利を導き、また同時に、「翁長氏・デニー氏とさきま氏の、2対1の類を見ない知事選挙であった」と改めて強く感じます。
この知事選の結果を重く受け止め、これから丁寧に分析を行わねばなりません。

知事選挙から5日目を迎え、300社を超える企業を訪問し、皆さまの様々な声を聞くなかで、玉城デニー氏の勝利を上記のようにお話される方が非常に多くいらっしゃいました。

知事選についてのメルマガは、本日から来週金曜日までの間に「5回シリーズ」で皆さまにご報告致します。
このメルマガをお読みいただき、皆様の声をお寄せいただければと思います。

なお、
2回目は「さきま陣営について」、
3回目は「下地ミキオの選択した意味」、
4回目は「これからの玉城デニー氏の知事としての在り方」、
最後は「国の沖縄に対する姿勢」についての順番で、つらい毎日ですがご報告いたします。

衆議院議員
下地ミキオ

※※※1週間前に配信されたメールマガジンを転載しております※※※
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