晴れのち大雨雷雨 その後は?

(2018年10月22日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)

1月の南城市長選挙を皮切りに、注目された名護市長選挙、そして統一地方選挙が行われ、9月の沖縄県知事選挙、そして昨日の那覇市長選挙と、沖縄の今年の主な選挙日程が終わることとなりました。

私どもからして今年のすべての選挙結果を総括すると、「前半=晴れ模様、後半=大雨雷雨」と表現することができるのではないかと思います。

「前半・晴れ」は名護市長選挙における渡久地武豊氏の圧勝、「後半・大雨雷雨」は沖縄県知事選挙・那覇市長選挙での敗戦であります。

「晴れ」から「大雨雷雨」へと沖縄の選挙の空気が一気に変わったのは、翁長前知事の御逝去によって「弔い合戦」として感情論で選挙が進んでしまったからであります。
「晴れ」の時には、「米軍基地問題だけが沖縄の政治課題ではない、反対だけではだめだ」という空気がありましたが、弔い合戦になってからは「沖縄は政府からいじめられている。差別されている」という感情論が大きな広がりを見せたことで無党派層の投票行動へつながった。
それが「大雨雷雨」の大きな理由ではないでしょうか。

しかし沖縄県民は必ず、冷静に政治をジャッジする日を迎えます。
今は静かに政策をつくり、ブラッシュアップしながら、県民に丁寧に説明するという行動を大事にする時であります。

これからの沖縄の政治がどう動くかは、まず1点目に「玉城デニー知事が、国との間合いをどうとるか」が鍵になります。

翁長前知事と違うのは、玉城知事のバックには小沢一郎氏がいることです。
小沢氏は中央政局において政権を倒すことが最大の政治目的であるだけに、「沖縄」というカードをそれに使う可能性は否めません。
しかしそのことは、玉城知事が言ってきた「沖縄のアイデンティティ」を裏切ることになるだけに、玉城知事のジャッジの一つひとつに「小沢氏の影響なのか」それとも「沖縄のアイデンティティに基づくものなのか」について注視していかなければなりません。

2点目は「普天間基地の辺野古移設問題にかかわる様々な政治課題が、どのように動くか」が、政局をつくることになるということです。

普天間基地の辺野古移設の是非を問う県民投票を行えば、今後4年間、沖縄県と国との協議は行われず、司法での戦いの中で建設工事は進み続けることになります。
県民投票において、「反対」が玉城知事の知事選での得票39万票を下回るような結果が出れば、政府はこれまで以上に建設を加速させることになるでしょう。
そしてそれに伴い、来年4月に行われる衆議院沖縄3区の補欠選挙と7月の参議院選挙の結果に大きく影響することになります。

私の考えとしては、一番分母の大きい無党派層の支持を得るためには、生活に密着した政策「生活負担を軽減する=教育無償化・70歳以上の医療費窓口負担ゼロ・高校生までの医療費窓口負担ゼロ」などを、わかり易く提案できるかどうかが勝負になると思います。

また、辺野古問題については、玉城知事の決断次第で大きな動きが生まれることになるでしょう。
反対勢力としてだけの4年間ならば翁長前知事と同じこととなり、提案勢力となれば辺野古の工事が中断される可能性もあり得ることになるでしょう。

玉城知事の一挙手一投足が沖縄の政治のすべての政局をつくることになるのです。
知事の職を担うことは、すべてを押し付けられて政治判断をしていくということであり、その勇気と責任がなければ務まらない。
それが知事という仕事なのです。

衆議院議員
下地ミキオ

※※※1週間前に配信されたメールマガジンを転載しております※※※
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