“推測不能”の大統領たち

(2018年12月21日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)

プーチン大統領の年1回の恒例のマラソン記者会見は、世界中から1700名を超える記者が集まり
制限ない質問が行われ、その全てにプーチン大統領が答えるというものであります。

この1700名の記者という数にも“ビックリ”、3時間を超える記者会見と言うのも“ビックリ”。
まさに、ロシアが民主的な国家であることを印象付けるようなパフォーマンス記者会見でありますが
これをやり抜くところがプーチン大統領の強さであります。

この記者会見で北方領土についての質疑が行われ
その質問に対して、プーチン大統領は初めて「沖縄の基地問題」を事例として挙げました。

「平和条約を締結しても、北方領土に米軍基地が存在することにならないか」
「沖縄の人達が基地に“反対”だと言っても、日本がそれを変えられないのは、基地問題において主権を持っていないからではないか」

という発言でありましたが、つまり、北方領土の安全保障論議において
米軍基地を置かないということを日本は約束できないのではないか
それでは北方領土問題は前に進まないという趣旨の記者の質問に対する答弁でありました。

本日、私が読み終えた『恐怖の男 トランプ政権の真実』の作者はボブ・ウッド氏でありますが
この方の著書『大統領の陰謀』『ブッシュの戦争』など、調査報道のなかでは
アメリカではある意味恐れられている方であります。

この本の中身が本当ならば、ホワイトハウスの組織は崩壊していると同時に、トランプ大統領は
これまでの大統領とは全く違う“推測不能”な政治家であると言わざるを得ません。

しかし、アメリカのトランプ大統領、ロシアのプーチン大統領という2大巨頭を相手にして
安倍総理大臣は日米安全保障の安定を図り
北方領土の返還を勝ち取らなければならないという状況にあるのです。

言い換えれば、この“推測不能な”2大巨頭と向き合うためには、強い安倍総理でなければ
ある意味自らの政策に合わせたコントロールがきかないということです。

今回、安倍総理の支持率が低下し、一部の報道においては「支持と不支持が逆転する」
という状況が生まれました。

これは、14日に米軍普天間飛行場の辺野古移設に伴う辺野古への土砂入れを行ったことが
大きな影響を及ぼしていることだけは間違いありません。

沖縄問題は、内閣総理大臣の支持率に影響を及ぼすだけではなくて
これまでその進退にも関わることがありました。

強い総理大臣でなければ、安倍総理がレガシーとしたい
「憲法改正」も「北方領土返還」も「北朝鮮の核・ミサイル・拉致の解決」もできないし
2大巨頭との政治的な駆け引きも主導権をとることはできないのです。

内閣支持率を上げるには、沖縄問題をダイナミックに解決をすることが大事であり
ただ単に辺野古を進めるだけではなくて、予想もつかないようなあらゆる
負担軽減策を持ち出すことが大事であります。

安倍総理がやりたいのは何なのかは見えており
それに集中することが大事であります。

沖縄問題を優先するのか、レガシーをつくることを優先するのかといえば
私が総理大臣ならば、レガシーを優先します。

そのための沖縄戦略は大胆なものであったほうが良いと判断されるならば
それをやることもやぶさかではないという強い政治信念が必要ではないでしょうか。

衆議院議員
下地ミキオ

※※※1週間前に配信されたメールマガジンを転載しております※※※
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