久米島視察に関する報告書

提案タイトル
久米島視察に関する報告書
平成25年8月25日
目的と現状(結果)
平成25年8月23日、干ばつ対策の状況視察で久米島を訪問しました。
久米島は水が豊富な島であるだけに、どのような対策がなされているのかを直接現地へ出向いて見てまいりました。

「水源は豊富」。

海洋深層水を真水に変えても、あまりコストがかからない環境にある。

また、現在のカンジンダム(地下ダム)は、視察当日の段階で8割の貯水量が現認できた。

抜本的な解決策を提起したいと思いますが、先ず水が豊富にあるという事からして、工夫すれば必ず解決できると思います。

久米島のダム5つを幹線水路で結び、水の融通が出来る様な環境を整え、地下水の横にもため池をつくって無尽蔵に流れ出る水を貯水し、また大半を海に戻している海洋深層水は真水に変え、タンクに貯める。

北原地区のスプリンクラーによる灌漑事業も、早急に実現しなければなりません。

今日は早速、宮古島から灌水用のタンク12台を久米島へ送ってもらうよう手配致しました。

今6台しかないタンクを、時間をかけながら20台規模まで増やせば、久米島から干ばつという言葉はなくなるでしょう。

大事なことは、場当たり的なその場しのぎの対策ではなく、干ばつという言葉を根本的になくす政策を考えて実行する。それが政治の役割だと思います。

久米島町視察日程             平成25年8月23日(金)

07:40  那覇空港発 (RAC871便)

08:10  さとうきびの灌水状況の説明及び圃場視察

↓    (案内者:久米島製糖吉永氏 他)

09:30  儀間ダム視察

10:15  沖縄県海洋深層水研究所(海洋深層水活用の視察)

11:15  阿嘉食品株式会社(地下水の活用状況について)

12:15  圃場視察(紅いも栽培農家 仲村渠氏 )

14:45  久米島空港発(JTA212便)

15:25  那覇空港着

① 8:10~ さとうきびの灌水状況及び圃場視察

 北原地区のスプリンクラーでの灌漑計画(25~28年度)については、すでに県へは事業
申請をおこなっているが、認可が未だ下りていない状況にあり早急に実現をさせる必要があ
ります。

写真1 北原地区の圃場視察
② 8:30~ カンジンダム視察

 久米島町では地区によって夜9時~翌朝6時まで断水が実施されている中、カンジンダム(地下ダム)では貯水率80%を保っている状況にありました。また宮古製糖㈱からタンク12台を久米島へ送ってもらい、円滑な灌水を行える様にしました。

写真2 カンジンダム
③ 8:40~ 白瀬川(椎名橋付近)

 久米島の三大河川のひとつである白瀬川(椎名橋付近)にも農業用水の給水所を設置しており豊富な水量を確認出来ました。

写真3 白瀬川
④ 8:50~ 灌水状況の視察

 島内にはさとうきび運搬用の10tトラック24台を有するものの、灌水用のタンクは6台(3t)しか保有しておらず、運搬用の車両及び灌水タンクの規模を大きくし、効率的な作業が行えるような体制を整える必要があります。

写真4 灌水作業現場の視察
⑤ 9:30~ 儀間ダム視察

 完成すれば54万tの貯水量になりますが、今回の拡張工事の目的は、儀間地区を流れる儀間川の下流域の冠水・氾濫を防止する洪水対策を目的とした拡張整備をしてますが、元々農業用として開発されたダムですから、本来ならば今回の様なケースも、予め想定した規模で計画をしなければならなかったと思います。(現在の貯水量は13万t、一日あたり約1,200tを供給している)

写真5 儀間ダム拡張工事現場
⑥ 10:15~ 沖縄県海洋深層水研究所 視察

最大出力50kwの発電プラントですが、13kwの稼働実績しかありませんし、未だ鉱物採取の実験も行なわれておりませんでした。実証試験の段階でコストが下がらないと、海外へのインフラ輸出展開も道が開けませんので、新たな取水設備の拡充を図ってゆかなければなりません。また、この発電プラントから大量に排出される深層水と表層水が、毎日約5000~6000t海に戻しておりますが、この海水は逆浸透膜に通して真水にし、農業用水や飲料水として活用出来るはずです。

写真6 海洋温度差発電プラント
⑦ 11:15~ 阿嘉食品㈱(地下水の活用状況等について)

 工場内で洗浄水として使用された、地下水が毎日大量に工場脇の側溝へ排出されるが、水質に問題は無く、農業用水としてはすぐにでも活用出来る状況にあるため、ため池を整備すべきです。

写真7 工場内の洗浄水として使用後、排水される地下水
⑧ 11:45~ 圃場視察(紅いも栽培農家 仲村渠氏)

 県産芋焼酎の原料としての紅芋は、昨年は久米島全体で25tを出荷したとのことでした。葉の部分は成分を分析して健康食品や家畜の飼料としてもすぐに活用出来そうです。また、さとうきびとの輪作も望まれます。

 

写真8 紅いもの葉の活用方法について意見交換