“安倍外交”が風を決める

(2019年6月7日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)

自民党・森山国対委員長の「必要ならば延長する」発言の後、永田町周辺では「延長国会になれば衆参ダブル選挙だ」という雰囲気が一気に出来上がりました。

昨日は、私の尊敬する政治評論家・鈴木棟一先生の会合に参加しましたが、その中で挨拶した自民党幹部2人が「衆参ダブル選挙の可能性は薄い。大きなメリットが得られないからだ」と発言しました。

私はあまのじゃくであるだけに、その話を聞きながら「(この発言は)絶対に衆参ダブル選挙をやるということだ」と感じてしまいました。

先週のメルマガでも解散について触れましたが、あれから1週間が経った今日、衆参ダブル選挙の風が弱まっていないことだけは確かであります。

永田町では、衆議院・参議院の議員は、顔は落ち着いているが、心と行動はソワソワしていることも、また間違いありません。

安倍総理は12日からイランを訪問し、ロウハニ大統領や最高指導者ハメネイ師と会談することになりました。

いまアメリカとイランが一触即発という厳しい環境にあるなかで、イランと親交の深い日本がアメリカとの仲裁をできるかどうかは、安倍外交の大きなポイントになります。

安倍総理がなぜ、アメリカとイランとの仲裁の役割を担うことを決断したのかといえば、8月にアメリカとの農業交渉の結論を出さなければいけない状況のなかで、このイラン訪問の成功は、アメリカとの交渉結果に大きな影響を与えるからであります。

TPPレベルの妥結か、TPP以下の妥結かは、衆参ダブル選挙の分岐点になるだけに、イラン訪問がトランプ大統領から評価されれば、TPPレベルの妥結になるでしょう。

しかし評価を得ることがなければ、トランプ大統領は自らの選挙のことを考え、TPP以下の関税率を要求することになるでしょう。

このような最悪の妥結になることが分かれば、安倍総理は衆参ダブル選挙に打って出ることになると思います。

イラン訪問は注視をしなければならない外交であり、それが内政に大きな影響を与えることになるのです。

もう一つ、衆参ダブル選挙の行方を占うものは、北朝鮮問題であります。

安倍総理が「無条件で金正恩氏とお会いしたい」と発言しても、その実現は簡単なものではありません。

もう一歩踏み込んだメッセージが金正恩氏には必要であります。

私の考えとしては、まず“緊急人道支援を行うこと”、2つ目は“朝鮮半島にいる家族と在日朝鮮人の交流を特別な枠をつくって認めること”、3つ目は“今年11月から始まる教育無償化において、北朝鮮の学校を排除しないこと”、これらの3つのメッセージを送ることが大事だと思います。

また、この3つのメッセージは、制裁を緩和することではなく、人道的な政策であります。

6月中に日朝双方がやりとりし、水面下で訪朝の日程が決まれば、安倍総理は衆参ダブル選挙に打って出ることになるでしょう。

イラン問題・北朝鮮問題が、安倍総理が衆参ダブル選挙を決断する大きな分岐点となる。

ミキオの予言です。

                      衆議院議員
                      下地ミキオ

                     

※※※1週間前に配信されたメールマガジンを転載しております※※※
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