日本の3つのリーダーシップ

(2019年8月30日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)

安倍総理の通算在職日数が24日、佐藤栄作総理のもつ2798日を超え、戦後最長となりました。

「日本の総理大臣は2年ごとにコロコロ変わる」と言われていただけに、このことで世界の国々からの日本の見られ方が大きく変わることになったと思います。

ある報道では「安倍総理の在任期間を戦後最長にした最大の功労者は野党だ」と指摘されていましたが、あながち全てを否定することはできないということに、野党の一人として寂しさを感じます。

長期政権を維持するために重要なことは、「自らのスキャンダル」「閣僚のスキャンダル」「党幹部のスキャンダル」「官僚のスキャンダル」が「ない」ことであります。

その意味において、安倍政権は「森友学園問題」「公文書改ざん問題」「加計学園問題」「不正統計問題」「魔の三回生問題」など、すべてを乗り切ったといっても過言ではありません。

これまで、スキャンダルから辞任に追い込まれる総理大臣が数多くいました。

また、経済の低迷に政権を倒す力があることは間違いなく、GDP、株価、失業率、所得をはじめとする様々な経済要因がマイナスに働くことで確実に政権は倒れていくということからしても、安倍総理の経済政策について一定の評価が得られていると言えるでしょう。

そして報道で揶揄された「野党の力」もそこに位置づけられます。スキャンダルを、経済の低迷を、徹底的に追及していく力が野党になければ、長期政権を支えることになるのです。

野党の力のなさが長期政権の推進力になるという、まさに皮肉めいた政治もあります。

これだけの長期政権は、安倍総理に、国内だけではなく海外においても大きな力を与えることとなります。

つまり、安倍総理は国際社会の中で強いリーダーシップを発揮できる政治的な力を持つことになるのです。

これまで政権が長く続かなかったことで、コロコロ変わる日本の総理大臣を世界が信用しなくなり、日本が国際社会のリーダーになれないだけでなく、日本の存在感を小さくしていました。

その意味でも、私は安倍総理の3つのリーダーシップに期待しています。

一つは、トランプ大統領がG7をはじめとする多国間協議を重要視せず、二国間協議において自らの主張だけを貫こうとしている中において、安倍総理がリーダーシップをとってトランプ大統領を国際社会の中に引っ張りこむこと。

二つ目は、今回行われる日本とアメリカとのFTA交渉において、アメリカが考えているように二国間協議で自らに優位な貿易環境を整えることはできないということを体現し、再びTPPをはじめとする多国間協議を重要視するという考え方に変えるリーダーシップ。

もし今回の日米FTA交渉で、日本がアメリカに屈したと見られるような評価を世界から得れば、日本のリーダーシップは失われることになります。

三つ目は、いま一番大きな課題である日韓関係における安倍総理のリーダーシップ。歴史観に隔たりがあると言われる中で、未来志向で決着をつける、しかもお互いの立場が尊重されるような決着を図れるかどうかが、文大統領ではなく安倍総理のリーダーシップで決まることを望みます。

この3つのリーダーシップは、まさに長期政権を勝ち取った安倍総理にしかできないことであることは、与野党すべてが認めざるを得ません。

「長期政権がいかに日本の国益につながるのか」という証を安倍総理が示さなければ、安倍政権後の長期政権は生まれなくなるでしょう。

                      衆議院議員
                      下地ミキオ

                     

※※※1週間前に配信されたメールマガジンを転載しております※※※
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