(2019年10月18日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)
10月15日、亀井静香先生にお会いして、政局について様々な意見を聞かせていただくことができました。
非常に客観的で、直球で、わかり易い解説の下、私にこうおっしゃいました。
「下地、維新は政権に入るのか。政権を倒すのか。どっちなんだ。そろそろはっきりさせたほうがいい」
私は、「今は、是は是、非は非、与党でもない、野党でもない政策提案型国民政党というスタンスで政治に取り組んでいます」と答えましたが、すぐに「それは違うぞ」という一言が飛んできました。
「政治は、政権に入るのか。政権を取りにいくのか。その方向性がなければ、中途半端な政党にしかならないぞ」という意味でありました。
共産党までが政権構想を発表するという時代の中で、私たち日本維新の会のスタンスについて、亀井静香先生の客観的な見方をお聞きし、私は心の中で葛藤する思いでありました。
台風19号でお亡くなりになった皆様のご冥福をお祈りすると共に、哀悼の誠を捧げます。
また、被災され避難生活を余儀なくされている皆様には、早急な措置の下に、早く元の生活に戻れるよう、私たちも全力で取り組んでまいります。
私が常日頃から申し上げていることですが、台風はフィリピン沖で発生してから6日目には熱帯低気圧として消えていきます。
つまり5日間を乗り切ることが大事なのです。
今の時代、台風は進路も、風量も、雨量も、すべて予知することができます。
地震は予知することが非常に困難であり、そこが台風と地震の大きな違いです。
それにも関わらず、現段階で77名を超える方々がお亡くなりになり、今もなお被害が拡大していることが、私には不思議で不思議でなりません。
河川の氾濫、それは予見できるものであるだけに、対応は可能だったのではないかと思うのです。
河川の幅から、水位から、雨量から、わが国の技術の粋をもって計算すれば、どの時点でどういう被害がでるのかは十二分に予測できると思います。
その被害予測データを基に自衛隊を前方展開させて、おじいちゃんやおばあちゃんなど、援が必要な方々から先に避難所へ誘導することはできると考えます。
また自治体は、一人暮らしの世帯などあらゆるデータを持っているだけに、被害が想定されるならば、早目に避難すべき方々の家を個別に訪問し、説得し、徹底的に避難所へ連れていくべきだったと思うのです。
また、日本の消防は火を消す能力はあるが、水・風・雪害に弱い装備しか持っていないため、水陸両用車を活用した新たな災害対策体制を整えていかなければなりません。
台風19号は大きな教訓です。
災害は、政局をつくりだすことがあります。
阪神大震災の時、政府の対応の遅れから、自社さ連立政権の村山富市首相は辞職することになりました。
東日本大震災では、地震・原発事故対応への批判から菅首相が辞職することになりました。
それくらい、災害対応に対する国民の見方は厳しいものであります。今回の安倍総理の災害対応を国民がどう評価するのか、注視していきたいと思います。
災害に強い国家でなければ、安全保障に強い国家にはなり得ません。
同じ失敗、同じ過ちを二度と繰り返さない。
それが大事です。
衆議院議員
下地ミキオ
※※※1週間前に配信されたメールマガジンを転載しております※※※
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