沖縄が好きだから、今もこれからも前へ進む!

県民の思いに寄り添う政治

(2023年1月21日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)

「馬毛島の自衛隊基地 着工」が報道された12日以降、「ミキオさんが言っていたことは本当だったんだね」と、多くの皆さんから声をかけていただきました。

馬毛島が着工したことの“嬉しさ”は、なにごとにも変えがたい思いがあります。その理由は、昨年、私が知事選挙の中で、「沖縄の過重な米軍基地負担を軽減するためには、無人島である馬毛島を活用するしかない」と、強く訴えてきたからです。

沖縄の政治課題で、最も難しいのが、米軍基地負担の軽減策です。その沖縄の最大の政治課題が、私の「提案」によって一歩前進したことは、政治家として「沖縄の“尊厳”を取り戻せた」との思いになりました。

「対馬丸の発見と記念館建設」「新崎進悟君のアメリカでの心臓移植」「那覇空港第二滑走路の着工」「伊良部大橋の実現」「北部テーマパーク」など、これまで枚挙にいとまがないほど、高い壁にチャレンジしてまいりました。これらすべてが難題であったがために、「絶対にできる訳がない」「ただのパフォーマンスだ」「大風呂敷だ」など、ネガティブな言葉と視線に耐えなければいけませんでした。しかしながら、ただ一つ、強い信念を持ち続けさえすれば、高い壁は乗り越えられるということを証明してきました。

それだけに、今回の「馬毛島を活用した沖縄の過重な米軍基地負担の軽減」がスタートしたことは、政治家冥利に尽きます。

私と馬毛島との出会いは、私が国民新党の幹事長だった13年前にさかのぼります。同党の松下忠洋金融大臣から、「鹿児島の私の同級生で、面白いことを考えている奴がいる。立石という奴なんだが、種子島の横にある馬毛島という無人島を購入して、『NASAのスペースシャトルの緊急着陸地にしたい』と言っている」という奇想天外な話を聞いた時から、私と馬毛島の関係がスタートしたのです。

2016年3月25日、馬毛島に上陸し、立石さんから「馬毛島を購入した経緯」や「夢」、「馬毛島を取り巻く環境」等をお聞きした時、私は政治家の直感で「馬毛島は、沖縄の米軍基地負担軽減の救世主になる」と確信し、心が震えました。

立石さんと国は、馬毛島の売買について協議を続けていましたが、立石さんの売却希望金額は300億円、防衛省の査定金額は30億円と、お互いに不動産鑑定士が査定した正式な額であるにもかかわらず、大きな差が生まれていました。

そのことで長引いていた膠着状態を打開しようと、私の提案で「鑑定条件を統一する」「第三者鑑定士にゆだねる」という透明性を持たせて再査定したところ、160億円という評価額になりました。

しかし、この評価額を、立石さんがすぐに納得したわけではありませんでした。

立石さんの売却希望額と評価額との差額140億円について、立石さんが理解を示して売買合意に至るまでには、紆余曲折のドラマがあったのです。そして最終局面における決断の裏には、「立石ファミリーの沖縄への愛」があったことは間違いありません。

立石さんは3回にわたって沖縄を訪問しましたが、私は立石さんを連れて「普天間飛行場」「嘉手納飛行場」「キャンプキンザー」「辺野古の埋め立て工事の現状」などを見て回り、多くの皆さんとの意見交換もしながら、立石さんに沖縄の米軍基地問題の本当の姿を見ていただきました。

その中でも特に、沖縄県民の戦後の歴史について興味深く勉強されていましたから、そのことで「沖縄の米軍基地の現状を何とかしなければいけない」という思いになり、「沖縄県民の思いに寄り添う決断をする」ことになったのだと思います。

また、沖縄の政治は保革の対立という構図でありますが、その根本原因が「米軍基地問題」であることを知っていただくために、「国と戦うオール沖縄県政の基地問題担当 安慶田光男副知事との意見交換」「米軍基地の最前線で負担に苦しむ宜野湾市の佐喜真淳市長との意見交換」も行いましたから、そのことも、立石さんの心を動かしたのだと思います。

防衛省が公表している馬毛島の整備計画を見ると、「嘉手納飛行場・普天間飛行場でのタッチアンドゴー訓練」「金武町での上陸訓練」「高江でのオスプレイの垂直離着陸訓練」「伊江島でのパラシュート降下訓練」など、いま沖縄で行われている訓練のすべてが、馬毛島で実施できる仕様になっています。

この馬毛島への訓練の移転によって、「危険な訓練の軽減」とそれに伴う「騒音問題の解決」が実現し、沖縄の過重な米軍基地負担は大きく改善するのです。何度も言いますが、馬毛島が沖縄の米軍基地負担軽減に大きく貢献することは間違いないのです。

沖縄の選挙では、米軍基地問題、特に普天間飛行場の辺野古移設に賛成か反対かだけで、政治家が選ばれております。

しかし、政治家に大事なことは、賛成・反対ではなく、解決のための具体的な政策提案ではないでしょうか。下地ミキオは、いつでも政策提案型の政治を行ってまいりました。「新嘉手納統合案の提案」「在沖海兵隊のグアム移転」「在沖海兵隊訓練のフィリピン移転」「馬毛島への訓練移設」等々、様々なことを提案し、「新嘉手納統合案」以外は、すべて実現してきました。もし「新嘉手納統合案」が私の提案通りに実現していれば、県民を二分している今日の辺野古移設を巡る不毛な対立はありませんでした。

下地ミキオは「提案して実現する政治」、オール沖縄は「沖縄から米軍基地ゼロという非現実的主張」、自民党・公明党は「県民に寄り添ったアメリカ政府との本格交渉をしない、つまり提案しない政治」。米軍基地問題を解決していくには、保革だけの政治にピリオドを打つ決断をすべきです。

私はこれからも、米軍基地問題の解決のために、新たな合理的な提案をしてまいります。次は、「那覇軍港の民間活用」を軸とした、那覇市における米軍基地負担の合理的軽減についてチャレンジをスタートさせます。

下地ミキオは「提案・実現」する政治を、「初志貫徹」で前に進めていくことを約束します。


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