「ジュウルクニチー(十六日祭)」という祭があります。
わかりやすく言うと、「あの世のお正月」という事になるのではないでしょうか。
石垣や宮古では、「新暦の正月に帰れなくても、ジュウルクニチーには必ず戻ってこい」といわれるくらい、世界中から集まってきます。
また、沖縄本島では、「新十六日(ミージュウルクニチー)」といって、その年回りに家族など身近な人が亡くなった家での追善供養が行われます。
初盆をしないかわりに、ミージュウルクニチーをする、という意味もあります。
昨日は新十六日祭のお家を100軒近くまわり、手を合わせてきました。
このような習慣が受け継がれていることを、本当に嬉しく思います。
沖縄は、もう一度、一つ一つ、昔からの習慣を次世代に伝えていくかを見直して、初めて国際的な観光地になると思います。
国際的な観光地になる秘訣は「海がキレイで、大きなホテルがあって」ではなく、「その地域でしか味わえないものがあり、習慣が生きている」ことだと、私は思います。