沖縄が好きだから、今もこれからも前へ進む!

「風真が教えてくれること」

(2021年6月25日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)

6月16日に通常国会が閉会しました。

私は今、事務所に寝泊まりしながら、朝5時に自宅へ戻り、風呂に入り、地元での活動をスタートする毎日を続けております。

なぜ事務所に寝泊まりしているのか。

警察犬訓練所で勉強中の息子(愛犬)・風真が、突然帰ってくることになったからであります。

16日、東京に居た私に電話が入りました。

「風真が肝臓ガンだということが判明した。余命1週間・・・」

あまりにも突然の出来事に、家族も事務所の職員も、驚くと同時に悲しみを抑えきれず、涙、涙、涙にくれておりました。

その時の私は、スマホの画面を通してしか風真の様子を見ることができませんでしたが、衰弱し、自分で歩くことも出来ず、食事も受け付けないという状況でした。

今年5月の連休時、訓練所から一時里帰りして、ボール遊びをする元気な風真を見ていただけに、スマホの画面に映し出される映像は本当に信じ難いものでした。

シオンドッグスクール(訓練所)に預け、所長や先生方の指導の下に、警察犬として順調に成長した風真は7歳を迎えました。

警察犬として働き盛りで、訓練の吸収能力が最も高い時期であるだけに、所長や先生方も、この突然の出来事をにわかには受け入れられなかったと思います。

風真が先生方に抱えられて私の事務所へ帰ってきたその日の夜は、心配した所長が駐車場で一晩を過ごしたそうです。

風真は本当に心から可愛がってもらっていたのだなということを感じ、胸がいっぱいになりました。

17日の早朝便で沖縄へ帰り、事務所に直行して、風真と対面する時を迎えました。

空港から事務所へと向かう車のなかで「どういう気持ちで風真を包み込めば良いのか」「万が一の時、自分の気持ちをどう整理すれば良いのか」等、様々なことが頭の中をめぐっておりました。

そして車は到着し、気持ちが定まらないままに私が事務所のドアを開けると、これまで立つことも出来なかった風真が、しっぽを振りながら起き上がり、足元はおぼつきませんでしたが、私のもとへまっすぐに歩いてきたのです。

その姿に、家族と事務所の職員は全員、本当にびっくりしたと言います。

「昨日は先生方に抱きかかえてもらいながら事務所に戻り、立つことすら出来なかった風真が歩いている。奇跡だ」

その場にいた全員が、そう感じたと思います。

その後は、風真に元気になってほしいと願うみんなの思いが大きなエネルギーとなり、歩くことも、走ることも、そしてまた、よく食べるようにもなり、気が付けばアッという間に1週間を超えました。

風真は、病気の関係で、おしっこを我慢することができません。

そこで夜間は私が事務所に泊まり、二人でごろ寝しながら、23時、2時、4時の計3回、おしっこへと連れていきます。

毎朝6時には、お母さん(私の妻)が風真にご飯をあげます。

近頃の風真は、4時になると必ず「ミキオ、おしっこだ。うんちもする可能性もあるから、マナー袋も忘れるなよ」と、寝ている私の顔の前に、自分の顔を近づけてきます。

そんな風真が愛らしくて、少々の睡眠不足も全く気になることはありません。

私は「犬猫のさっ処分ゼロ」政策を掲げ、実現に向けて真剣に進めております。

政策云々の前に、「自分は単純に動物が好きなのだな」と、風真と寝起きする日々のなかで、改めて気づかされています。

人間社会におけるペットの役割は大きい。

そのことをしっかりとアピールしながら、社会の中で動物たちをしっかりと守っていく政治の役割をこれからも果たしてまいります。

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