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「読書を政治の糧にする」

(2021年6月4日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)

「ワクチン接種率と菅総理の支持率は正比例することになるだろう」永田町では、そのような見方をする方達が多くおります。

それは、「国民がいま最も望んでいるワクチン接種を完遂できれば、政権に対する評価は高まる」と考えているからです。

菅政権は是が非でも「7月31日までに高齢者ワクチン接種を完遂するという約束を果たさねばならぬ」との思いであることは間違いありません。

また同時に、東京オリンピック・パラリンピックを開会から閉会まで無事に終わらせることが重要だと考えているようです。

これらの成否が、菅政権が9月までに行われる衆議院総選挙に勝てるかどうかを左右することになるでしょう。

話は変わりますが、月初めのメルマガでは、先月の読書について書かせていただいております。

先月は7冊読みました。

1冊目は、町田そのこ著『52ヘルツのクジラたち』。

本屋大賞1位に選ばれた本でありますが、いじめや虐待された経験を持つ子供たちの、誰にも届かない52ヘルツの声を主人公の女性が受け止めることで、子どもたちの心が開いていくという、非常に感動的な物語でした。

2冊目は、堺未果著『株式会社アメリカの日本解体計画』。

お金で物事が全部動いていくという現状にメスを入れた本です。

ウォール街からアメリカの政治を紐解いており、とても興味深かったです。

3冊目は、鳥海高太朗著『コロナ後のエアライン』。

航空会社の再編をはじめ、富裕層の動きに対応するためには何が必要か等、日本の航空会社がコロナ後どう生まれ変われるのかについて書かれております。

島しょ県である沖縄にとって、航空会社の方向性は、経済を活性化させる重要な要因です。

この本から得られたさまざまな視点を、政策づくりに役立てていきたいと思います。

4冊目は、イワン・クラステフ/スティーブン・ホームズ著『模倣の罠』。

模倣とは「何かを真似たり、偶然ではなく意識して似せること」という意味です。

アメリカ大統領選において、ロシアはサイバー攻撃を仕掛け、それが成功したかどうかは別としても、「ロシアによるサイバー攻撃や選挙工作が、アメリカ合衆国大統領を誕生させた」というイメージをつくりあげました。

民主主義の模倣が行き詰まり、気が付けば、ロシアもアメリカも、互いに影響を及ぼし合い、極右的な指導者をつくりあげてしまったとの指摘には、驚きました。

5冊目は、エマニュエル・トッド著『パンデミック以後』。

フランスにおいて、いかに新型コロナ感染が影響を及ぼしたのか、そして、アメリカのトランプ大統領の失言が、世界の価値観を変えていった様を描いた本です。

6冊目は、田原総一朗・藤井聡著『こうすれば絶対よくなる!日本経済』。

藤井先生は、日本でMMTを主張する急先鋒です。

本のなかでは「緊縮財政を廃止し、巨大予算を組み、消費税をなくす。これが日本経済を再建する道だ」という考え方が展開されております。

7冊目は、東野圭吾著『白鳥とコウモリ』。

30年前の殺人事件の時効成立後、新たな事件が起こるのですが、“どんでん返し”に心を惹きつけられました。

「よくもまあ、これだけのストーリーと描写ができるものだな」とつくづく感心させられました。

『52ヘルツのクジラたち』と同様、作家に敬意を払うものであります。

今回は7冊の本と出合いましたが、これほど本を数多く読めた最大の理由は、「緊急事態宣言」によって、夜8時までには帰宅できたからだと思います。

しかし、本を読むこと、本を読む時間というものは、楽しいものですね。

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