(2021年11月26日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)
下地ミキオのメルマガを毎週お読みいただき、心から感謝申し上げます。
10月31日の衆議院選挙から一月が経とうとしておりますが、数字的にも、感情的にも、敗因が見えつつあります。
今年中には、私の分析を具体的且つ丁寧に、皆様にお伝えすることが出来ると思いますので、いましばらくお待ちください。
さて、今日は「5つの“おかしい”」について、書かせていただきます。
1つ目の「おかしい」は、18歳以下への10万円給付についてです。
これは本当に大きな成果をもたらすのでしょうか。
私は疑問に思います。
ミキオなら、70歳以上の元気な高齢者へ10万円、子ども達には授業料免除、所得300万円以下の世帯に20万円、それぞれ給付します。
そのほうが不公平感が小さく、予算規模も抑えられるはずです。
また、経済効果においても、確実に成果が上がると思います。
2つ目の「おかしい」は、沖縄県のあちこちで行われている「日米共同訓練」です。
「那覇軍港でのオスプレイ訓練」「宮古、八重山北方空海域での日米訓練」「本部町八重岳での電子戦訓練」等、様々な訓練が行われております。
訓練内容の詳細は、機密保持のため公表出来ないことは理解できます。
しかし、「なぜ訓練しなくてはならないのか」については、沖縄県民と情報を共有することが大事です。
「あなた方を守るためにやっている」の一点張りではなく、「安全保障への理解を市民一体となって深めていく」という姿勢を見せなければ、「おかしい」と言われる可能性があります。
3つ目の「おかしい」は、オスプレイからの水筒落下についての対応です。
多くの方は「なぜ、わざわざ窓を開けて水を飲んだのか」考えるでしょうが、「意図的に水筒を落としたのではないか」という視点で見る人もいます。
この事故の原因を徹底的に調べ上げて、結果を明確に報告するべきです。
「対策は立てました。原因もわかりました。しかし、軍事上の機密でこれ以上は言えません」このような態度であれば、同じようなことがまた起こるでしょう。
4つ目の「おかしい」は、辺野古工事の設計変更について、玉城デニー知事が不承認としたことです。
玉城知事の信念であるため、設計変更の不承認は仕方のないことです。
しかし、最も残念なことは、「不承認=辺野古移設は阻止できない」ことが明確であることです。
沖縄県はこれまで9回の訴訟を起こし、一度も勝訴したことはありません。
今回の不承認についても、政府は裁判に持ち込み、沖縄県は確実に敗訴となるのです。
辺野古の問題は、司法では止めることはできない。
そのことが明確であるにもかかわらず、いつまでもパフォーマンスを行っている玉城知事の政治姿勢が問題です。
「辺野古で座り込みをしている人々」「本当に海を守れと言っている人々」その人々の思いに対し、政治家が「司法に訴える」というパフォーマンスのみで答えを導きだそうとする手法そのものに、私は疑問を持っています。
いずれにせよ、司法に委ねるのではなく、日本政府とアメリカ政府が解決に向けた政治交渉を行うことが大事です。
結果がわかっていることを、堂々とやること自体「おかしい」。
裁判の結果はわかっているのに、それでも堂々と司法に訴える。
そのこと自体が「おかしい」のであり、それは決して県民のためになりません。
5つ目の「おかしい」は、ガソリンの高騰を受けて、政府が備蓄原油を市場に供給することを決めたことです。
「どの時点で買った備蓄原油か」「その時の価格はどれだけの値段だったのか」まずはそのことを早めに提示すべきです。
その金額に合わせて、明日からでも明後日からでも、この金額で市場は価格を下げる。
そして、卸元には安い原油を配っていく。
安い時期の原油価格を示さないことが「おかしい」のであり、それを示さなければ安心できません。
今日は5つの「おかしい」を書きましたが、下地ミキオの選挙結果の分析については後日お伝えします。
「おかしい」だらけの選挙結果になってしまったことで、「変わる」「変える」毎日です。