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『言霊』から見える政治家の真の姿

能登半島地震から一か月が経過しました。犠牲になられた皆様の冥福と共に、安否不明者が一刻も早く救助されますことを祈ります。そして、被災した皆さんが一日も早く日常をが取り戻せるよう、全国民で復興へ向かって取り組んでまいりましょう。

言霊

古代から、言葉に宿る霊力「言霊」には、発せられた言葉通りの状態を実現する力があると信じられています。

発する言葉から、その人の行動や考え方、方針、そして真の姿が表れるのです。

今回は、玉城デニー沖縄県知事の「言霊」から、「公約を守ろうとする本気度」についての政治姿勢を見てみたいと思います。

「沖縄県民の尊厳を守る」ためには、知事が発する「言霊」が最も重要であるからです。

そのために、この数日間で知事が発した三つの「言霊」を検証してみます。

辺野古を完成させてしまうのか?

1月27日に行われた沖縄国際大学の授業で講演した玉城デニー沖縄県知事は、米軍普天間飛行場の辺野古移設問題について、学生からの「辺野古に基地が完成してしまった場合、沖縄県政はどうするのか」という質問に対し、「キャンプシュワブの部隊を、県外・国外に移転してほしいと要請する」と答えました。

2度の知事選挙で辺野古移設反対を掲げて選ばれた玉城知事の正しい回答は、「安心してください。絶対に辺野古の基地は完成させません」です。

しかも、完成は早くても12年後と言われているだけに、完成する時に知事ではないだろう玉城知事が、この言葉を発すること自体に、「止める」という意思が感じられません。

辺野古を完全に止めなくてもいいのか?

1月28日の林芳正官房長官との会談で、玉城知事は辺野古移設の断念を求める際、「辺野古の埋め立て工事を『中断』し」と、「中断」という言葉を使いましたが、「中断」とは、再開されることを前提にした言葉であり、この「中断」という言葉を使うことは、玉城知事の政治姿勢からしてあってはならないことであります。

ここでの玉城知事の正しい発言は、「工事の中止を強く求める」であります。

ケンカしている相手に頭を下げるのか?

林官房長官との会談時、玉城知事は要請書を手渡しておりますが、辺野古移設の断念と沖縄関係予算の確保などをゴッチャにしています。

また、これまでに辺野古移設関係で14もの裁判をしてきた沖縄県と国との間で、辺野古移設に関する「要請書」を渡すこと自体、異常です。

沖縄予算の減額について「抗議」、辺野古移設の強引な手法について「抗議」、「抗議」が玉城知事の「言霊」になるべきであります。

これでは、知事自身で沖縄の尊厳を失わせていると言っても過言ではありません。

「言霊」から未来を創造する

私が玉城知事の「言霊」について書いたのは、決して批判するためではなく、沖縄県知事として尊厳をもって国と向き合ってほしいという希望であります。

「今こそ知事選挙をすべきだ」という3万人超の声を、大きな度量で受け止めるべきです。

そして、沖縄県知事として国に「『言霊』をぶつけていく」のが、あるべき姿です。

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