(2021年8月6日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)
「コロナに負けるな沖縄県民」この言葉に、今の沖縄の危機的状況が表現されているといっても過言ではないでしょう。
沖縄県の一日の新規陽性者数は8月5日、648名という過去最多を記録するほどの異常事態であるにもかかわらず、政治・行政行動は、注意を促す声明を出すだけです。
「果たして、これで良いのだろうか」下地ミキオは思っています。
県民の皆様とお会いするなかで、私が政治の現状や来年の第6次沖縄振興計画の骨格などについて話し始めると、「待て、待て、待て、ミキオ。いま大事なことは、コロナを乗り越えるために君がどうするかだよ」というような厳しい言葉をいただくことが多くなりました。
「会社経営においても、生活においても、非常に厳しい環境が続けば、心も荒れ、言動も激しくなる。そのことを心に刻みながら政治行動していかなくては・・・」と、改めて気を引き締めております。
ただ私はこの一年半、コロナ対策についての様々な提案を行ってきているだけに、いま沖縄県が直面している状況は、決して「コロナ感染が拡大した結果で、仕方がない」と思えるものではありません。
沖縄県は、もっと早い段階で、感染阻止のために打てる対策がありました。
しかし、それをやってこなかった。
そのことで、自ら、最悪の状態を招き寄せたのです。
厳しい言葉かもしれませんが、「これは人災だ」という認識を、私は拭い去ることができません。
昨年9月、沖縄県議会の當間盛夫・大城憲幸両議員らは、県内空港で来県者全員に対するPCR検査を行うための条例案を提出しましたが、玉城デニー知事率いる県政与党によって否決されました。
また、「安価でPCR検査を提供すべき。陽性者には、大型ホテルを徹底活用した療養施設を整備し、家庭内感染を阻止すべき」など、私はYoutubeやTwitter、FacebookなどのSNSを使って発信し続けてまいりました。
「“観光客”“県民”の両者に向けたコロナ感染対策を徹底的に行えば、島しょ県・沖縄は確実にコロナ感染をシャットアウトできる」というのが私の提案の内容であります。
先週のYoutubeでは、「1,000億円規模の大規模補正予算を組み、生活と経済のサポートを徹底的に行うべきだ」「5日間のロックダウンを決断すべきだ」「強制力をもって県外便のある5つの空港(那覇・宮古島・石垣・久米・下地島)でのゲートチェック(PCR検査)をすべきだ」「大型ホテルを活用して陽性者の療養施設を確保して、家庭内感染を止めるべきだ」「ワクチン接種を現在の一日7,000名規模から、15,000人規模に増やすための戦略を実行すべきだ」「この5つを実行すれば、緊急事態宣言を再再再延長せず、8月22日までで解除すべきだ」という、6つを提案しております。
私のこの6つの提案は決して難しい話ではなく、玉城デニー知事が決断さえすれば、事務方は十分に対応できるものであることは間違いありません。
このような混乱の時期に最も大事なことは、「政策決定の責任は行政の長である知事が負う」ということを明確に職員に示すことです。
そして、口頭で指示するのではなく、「知事名で、細かい指示を、各担当部署へ周知する」ことで、職員の行動がポジティブに大きく変わってくることは間違いありません。
いま県民が政治家に求めていること、それは「決断」です。
「こんな時だからこそ下地ミキオ」そう言われるような政治家を目指して、これからも毎日提案し、その実現へ取り組んでまいります。