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宮古島の入試風景から国創りへ

「がんばれ!受検生」

6日、7日で、沖縄県立高校の一般入試が行われました。

高校入試は義務教育を終えた15歳で迎える人生最初の試練でありますが、全日・定時制に合わせて1万1152人、特別支援学校に403人が志願し、来週14日の合格発表を待っています。

生徒たちのこれまでの頑張りが、笑顔となって咲くことを期待しています。

「宮古島での高校入試の風物詩」

宮古島の高校入試には、一風変わった光景がありました。

お昼の休憩時間に、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、兄弟など親族らが大勢集まり、受検生の大好きな料理がいっぱい詰まった愛情弁当を一緒に食べて、受検生を激励するのです。

ピクニックのように受検生と家族が弁当を食べる光景は、日本の七不思議とも言われ、マスコミにも多く取り上げられるなど、長年続いてきた宮古島のユニークな伝統文化として、日本中に知れ渡っています。

「宮古島での高校入試の光景が一変」

しかし今年は、宮古島市内にある県立高校3校が、家族や親族など受検生以外の学校への立ち入りを禁止したのです。

3校の校長先生が話し合って決めたとのことですが、長年にわたって受け継がれてきたユニークな入試激励昼食会を、禁止したことは良かったのでしょうか?

この恒例行事を伝統文化と位置づけ、賛否については宮古島市民みんなで議論する必要があったのではないかと思います。

「禁止する必要があったのか!?」

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、昨年までの3年間の入試は、激励昼食会が自粛されていました。

コロナは昨年5月に5類に移行し、全ての行事がコロナ前に戻ろうという中、激励昼食会を禁止する理由が、「受検の妨げになる」ということならば、それは致し方ありません。

しかし、これまでの昼食激励会が入試に影響を及ぼしたということがなかった以上は、私は、禁止する必要はなかったと考えます。

「合理性だけではより良い社会は創れない」

現代社会は、合理的でムダのない社会となりつつあります。

自動車のハンドルには必ず「遊び」があり、ハンドルに「遊び」のない自動車は決して良い車とは言えません。

核家族化が進み、人と人とのつながりが弱まり、日本の殺人事件の5割以上は親族関係、沖縄の児童虐待相談件数は2,585件(22年度)で5年連続過去最多を更新しています。

こういった事象を見ると、世代がどんどん移り変わる中で、合理性だけなく、伝統文化にある「遊び」を大事にするという議論をすることも、より良い未来のために必要なのではないかと思います。

つまり、国創りにも、「人と人との触れ合い」という根本を考える時が来てるのではないでしょうか。

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