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「政治家を選ぶのが“選挙”だ」

(2021年8月27日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)

8月22日(日)、横浜市長選挙が行われ、立憲民主党・共産党が支援した山中竹春候補が当選いたしました。

報道では、選挙中盤までは自民党・公明党の支援を受けた小此木候補が優勢だと伝えられておりましたが、後半、一気に流れが変わり、山中候補リードに変化したことを見ると、改めて選挙の恐ろしさを感じるものでありました。

私は18日、横浜市に入り、コロナ禍ということで、少人数、短時間、ソーシャルディスタンスなど、感染防止対策を徹底しながら、小此木候補の応援をさせていただきましたが、その際、この横浜市長選挙に関して様々な厳しい意見を頂きました。

まず、「小此木候補はなぜ、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致の反対に回ったのだろうか」という声であります。

小此木候補は、菅総理とずっと一緒に政治を歩んできただけに、IR 誘致の賛成を全面に打ち出して国会で活動してきた政治家が、なぜIR誘致反対に舵を切ったのかということについて、有権者の疑問がありました。

2点目には、政治的に同じ保守同士の「林候補と小此木候補が、なぜ一本化の調整が出来なかったのだろうか」という声です。

調整をすれば、十分に勝てる可能性があるにも関わらず、なぜ分裂選挙を行ったのかという疑問であります。

3点目には、「立憲民主党と共産党がタッグを組んでいる今回の横浜市長選挙は、IR誘致反対一点のみでタッグを組んでいる」という疑問の声。

横浜市長というのは多岐にわたる課題を解決することを求められているだけに、ワンイシューだけで選挙が行われていいのかという疑問でありました。

これはまさに、先の沖縄県知事選挙における「辺野古移設 賛成・反対」というワンイシュー選挙を彷彿させるものでした。

首長が選ばれる際には、本来であれば、政策はワンイシューではなく、さまざまな課題の解決能力を問うのが当たり前のことですが、それが完全に失われてしまうような選挙になったということは、山中候補陣営の選挙戦略の凄さを見せつけられたような気がします。

選挙戦後半で、様々な世論調査が出回る中で注目を集めたのが、「山中候補一人の得票と、小此木候補と林候補の二人の得票を足し算して、山中氏の得票を超えることになるのか」。

そのことが中央の政局に大きなインパクトを与えることになるという見立てでありました。

このことは、9月に自民党総裁選挙が行われるという予測の下、菅内閣の今後を占うという意味において横浜市長選挙の結果が問われるという、まさに菅総理のお膝元での選挙という意味合いが大きくクローズアップされることになりました。

選挙結果は、山中候補の得票が、小此木候補と林候補二人の得票を上回ることはなく、この選挙の大きな敗因は「保守の分裂選挙」という位置づけがされ、中央の政局への影響を最大限抑えることができたと見るべきではないでしょうか。

しかしながら、この横浜市長選挙は、自民党総裁選において大きな分岐点になることは間違いなく「なぜ、菅総理のお膝元の保守が分裂したのか」という結論をしっかりと導き出し、説明責任を果たすところから菅総理の再選はスタートすることになると思います。

自民党の総裁選挙後、必ず衆議院選挙が行われるだけに、私も様々な政治環境を予測しながら、自らの沖縄1区の戦略をつくることが重要なことであります。

そしてこの横浜市長選挙の教訓をもって、「多岐にわたる政治課題を解決できる政治家は誰なのか」ということが問われる選挙環境をつくり、ワンイシューでジャッジを受けることなく、有権者から判断を頂けるような政治をつくってまいります。

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