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慰霊の日、心に誓うこと

(2023年6月23日にメールマガジンにて配信された内容を転載しています)

本日6月23日は、沖縄全戦没者追悼式が行われる慰霊の日です。

今日のこの日は、「世界中から戦争をなくすこと」のみを心に誓います。

私は、政治家として、平和をどのように創造していくことが出来るのかを絶えず考え、具現化していかねばなりません。

慰霊の日は、仲間の政治家の皆さんと、糸満市役所から式典会場の摩文仁の丘まで慰霊行進を行いますが、今回で28回目を迎えます。

毎年毎年、歩きながら、様々な事を考え、感じるなかで、「この沖縄の地上戦がいかに悲惨なものであったか」を噛み締めます。

高齢者の遺族会の皆さんが、足を踏ん張り、杖をつきながら、当時の悲惨な戦禍、在りし日のお父さんやお母さん、兄弟たちの姿を思い出して歩かれているのだなと思うと、私は目頭が熱くなります。

昨日、那覇市の大道小学校で、毎日早朝からラジオ体操をされている元気なおじいちゃん、おばあちゃんと、体操終了後に平和について話し合う時間がありました。

「基地なんて大嫌い」「基地があるから戦争になる」「戦争はもう二度と起こしてはいけない」感情をむき出しにして、自分に言い聞かせるように何度も何度も、おばあちゃんは話されておりました。

「自衛隊基地、米軍基地があるからすぐに戦争に直結するわけではないんですよ。専守防衛の考え方のもと、国民と国家を守るために軍事の装備は必要なんですよ」と、当たり前のことをお話ししたかったのですが、その考えを口にする勇気はありませんでした。

沖縄の地上戦の悲惨な出来事を体験された方が、「基地=戦争=ダメ」という考えを持っていることを、戦争経験のない私のような者が軽々しく言葉で否定するような事は、絶対にあってはならないと思ったからであります。

第211回通常国会において、岸田内閣は、43兆円の防衛予算確保のための増税を強引に決めました。

これにより、「国民一人当たりの負担額は、年間4万円から7万円にまで増える」との記事も一部で見られます。

「電気料金値上げ」「異常なインフレ」「食料品値上がり」「経済が回復していないなかでのコロナ資金の返済スタート」「長寿の方々の医療費の窓口負担2割」等、生活者への負担が増すタイミングで防衛費増税を行うことが果たして本当に必要なのですかと、私は申し上げたい。

私の政治の師である山中貞則先生(自民党税調のドン)であれば、このような増税は絶対に認めなかったであろうと思います。

政治のタイミングがズレているとしか言いようがありません。

私は、沖縄県主催の慰霊祭式典後に参加した後は必ず、那覇市の「海鳴りの像」で行われる戦時遭難船舶慰霊祭に参加します。

式典終了後、遺族の方が急な階段を降りられて難儀していたので、手を差し伸べ、一緒に階段を降りながらお話させていただきました。

「ミキオさん、私の姉は、湖南丸に乗って九州に疎開する途中、米潜水艦の魚雷を受けて亡くなりました。私はお姉さんの顔を1度も見たことはありません。私の母は、姉さんの慰霊祭には必ず行ってあげてねと私に託して、息を引き取りました。私も85歳となり、あと何回来られるか分かりませんが、体が動くうちは必ず姉に会いに来ます」そう言って、手を離されてお帰りになりました。

6月23日、慰霊の日は、「二度と戦争を起こさない」という思いを改めて心に誓う日です。

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